英語を読むときに気をつけること(中学生向け)
中学生が英文を読むときの「起きやすいミス」や「文章題のコツ」を書いておきます。
- 全文読む
当たり前のことのようで、できない人、面倒臭がる人が多いです。全文読むことの意味としては、全体の流れを理解することで、答えが予想しやすくなる、という点です。また、単純に英文を読む力が養われます。○×問題などでも、どちらかが○ならもう片方が×だろうと、読まずに答えてしまう人が多く、もったいないな、と思います。予想を立てた上で読む、ということであれば、それはよい作戦の立て方だと思います。
面倒くさいと思います。それでも、中学校のうちは、英語に慣れ、読む力を養うために、ゆっくり読むのがよいです。
- 文章題の答えは、本文や問題の質問を使う
これは、文章問題の答え方がわからなくなる人に向けてです。読み方というよりも、書き方のコツです。
例えば、What did Mark see in Kyoto in spring?(マークは春に京都で何をみましたか)という問題文があったとします。これに対して、本文から、答えは、beautiful Sakura trees だとわかったとします。
ここで、どう書けばいいのかわからなくなる人が多いです。これは、疑問文がどういったものか理解できていないから起こることだと思います。改めてどういうことなのか、考え方を下に書きます。
- まず、What が beautiful Sakura trees の疑問文を考える。
- Did Mark see beautiful Sakura trees in Kyoto in spring? となる(まずこれが書けますか?)。
- 次に、疑問文から肯定文に戻す。
- Mark saw beautiful Sakura trees in Kyoto in spring. となる(seeがsawになることに注意!)。
この仕組みがわかるかどうかで、1年生では差ができやすいように思います。肯定文も、否定文も、疑問文も、Wh疑問文も、全てつながってできている。それを意識できるかどうかが大事です。苦手な人は、1つの文から、肯定文、否定文、疑問文を書けるか、練習してみてください。Wh疑問文は、余裕があれば挑戦してみましょう。
- わからない単語は調べる
こちらも、全文読む、と同じで、当たり前のことではあります。ただ、当たり前のことだから面倒くさい。その面倒くさいことができるかどうかが、勉強できるかどうかにつながっています。
調べるためには、まず英語辞書の使い方を知らないといけません(英語辞書とは、英和と和英が合わさった辞書を指しています)。和英の方であれば、国語辞典と同じで、50音順に並んでいます。小学生の頃にどのくらい辞書を引いたかで差が出ると思います。ただ練習すれば、だんだんと速くなります。英和辞典では、アルファベット順に並んでいます。初めは側面に書いてあるアルファベット順を見て探すとよいです。
意味が2つあるもの(例えば、kind: 種類・優しい / like: 好き・〜のような)は、文章と照らし合わせて、どちらの意味がふさわしいのか、を見極めてください。そこまでしないといけないのか、と思うかもしれませんが、中学校の文章であれば、ぱっと見ればわかるはずなので、面倒くさがらずやることをオススメします。
調べた単語ノートを作ってもいいと思います。単語ノートまでするのは大変ではありますが、自分の知らなかった単語、調べた単語をまとめてストックできるので、効果的なパーソナル辞書になると思います。
- 代名詞をちゃんと追いかける(ちょっとレベル高め)
代名詞というのは、I, my, me, mine の表にある単語のことです。
He(彼は)と出てきたときに、「彼」とは誰のことを指しているのか、をハッキリとさせておこう、ということです。日本語で「彼は」「彼女の」「それを」などと言うときは、自然にできているので、意識しなくてもできる、と思いがちです。
しかし、When John was outside, he heard something. (ジョンが外にいたとき、彼は何かが聞こえた) という文の、John と he が同じ人物だとわからなくなる人がいます。また、he や she、it などは意識できるのに、they(彼ら、彼女ら、それら)になると、わからなくなってしまう人も多いです。
そのため、誰の話なのかが、わからなくなってしまう。これは、単数・複数を意識しているかどうか、ということもありますが、少し気をつければ、改善できることだと思います。この習慣を身につけることで、文章が、よりはっきりと読みやすくなるはずです。